クマをとる 手術を悩むあなたへ、どんな手術方法と適応があるか勉強しませんか?

美容医療・形成外科のこと
悩める人
悩める人

「クマ治療」で、手術って怖いけど、どんな手術方法があるの?

今回は、そんな悩みにお答えします。

今回は「手術」に関して具体的に踏み込んで解説したいと思います。

クマの原因は??

原因は複数の要因が複雑に絡み合っていますが、

簡単にいうと「眼窩脂肪が下がってきている」からです。

Dr.オーラ
Dr.オーラ

僕の頭の中では、上のようなイメージです。

クマの手術方法は??

クマとりの手術は大きく分けて2種類あります。

①脱脂術
②眼窩脂肪移動術(表ハムラ・裏ハムラ)

追加を検討する方法として

①脂肪移植
②中顔面挙上「ミッドフェイスリフト」

最も避けたい合併症のひとつが「眼瞼外反」=「あっかんべえ」
これを回避するために「lateral canthopexy」を行うこともあります
(ミッドフェイスリフトをすればイラナイことも)

適応は??

Dr.オーラ
Dr.オーラ

クマの「重症度」や「できる理由」によって術式を選択します

もう少し詳しく補足をします。

軽度のクマ。
若年層に多い。
もともと皮膚が薄かったり、眼輪筋などの眼窩脂肪を抑えている組織が薄い人。
おすすめは「裏ハムラ」、デメリットをよく理解した上で「脱脂」

割としっかりしたクマ。
40代から50代に多い。
加齢により眼窩隔膜という眼窩脂肪を押さえつけている膜が弱くなってきたことが原因。他にも下まぶたの組織が痩せてきていることも原因。
おすすめは「裏ハムラ」。物足りなければ「脂肪移植」が必要となることも。
脱脂は皮膚が余り「だるんだるん」になるのでお勧めできない。

厄介なクマ。
50代以降に多い。
中顔面の下垂も加わることでより一層「クマが強調されている」状態。
年齢的に皮膚の余りもあるため、おすすめは「表ハムラ」。
追加でミッドフェイスリフトはした方が仕上がりは綺麗。
組織量が少なければ「脂肪移植」も検討したい。

おおよそ、上記のような感じで術式を検討します。

下まぶたを構成する何が変化して「クマ」ができているのか?
これをしっかりと理解して手術をすることが大事です。

実際の症例を提示します。

手術による変化

左:手術前
右:術後1週間(良くも悪くも腫れの影響がまだあります)
  よく見るとまつ毛のところに糸がまだあります。

術式は「表ハムラ」と「ミッドフェイスリフト」
下瞼の皮膚は3mmくらい切除しています。

ミッドフェイスリフトを併用するとよりよくなりますね。
また、眼瞼外反の予防にもなります。

下まぶたにできるシワの呼び方

下まぶたの加齢による変化でできるしわ

これらはいろいろな要素が重なってできます
・皮膚のたるみ
・眼輪筋が弱くなる
・眼窩隔膜が弱くなる
・中顔面、頬のたるみや下垂
・顔の骨の萎縮

こうやって原因を考えると「脱脂」というのは「原因へのアプローチが不十分」と考えることもできます。
「その場しのぎ」の要素がある術式ですので、若い方で「加齢による変化」があまりない人に適応となると言えるでしょう。

脱脂の弊害

それと、もう1点。
脱脂をすると将来「クマがもっとひどくなる」可能性があります。
そして「脂肪を移動させる」ことが目的のハムラ法をする際に「肝心な脂肪が少ない」という状態が予想されます。

ですので、若い時の脱脂は「ほどほどにしておく」塩梅が大事だと思います。
個人的にはそもそも、あまりお勧めしませんが

それもあってか最近はハムラの腕を磨いている先生もたくさんいらっしゃるようです。

クマとりの手術でのクリニックの選び方

美容外科の全般に言えることですが、「クリニック選び」「ドクター選び」は非常に難しい問題です。

二重手術が上手でも、ハムラ法はほとんどやったことはない先生

脱脂はできてもハムラ法は勉強中の先生

など、ドクターによって得意分野も違います。

最終的には「信頼できる先生」であることを「自分で見極める」しかありません。

人の出入りも激しい美容業界ですから、「ここに行けば絶対大丈夫」はありません。

まずは色々当たってみるしかないと思います。

でも、ある程度の知識を入れておいてください。

というのが、この記事での言いたいことです。

よろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました