疲れた時に飲みたくなるあの中毒性はなんでしょうか?
毎日のコーヒーブレイク。
なんとなくの習慣になっている方も多いと思いますが、実は「コーヒーのある暮らし」は、私たちの健康・経済・気持ちのゆとりにまで関わる奥深いもの。
今回は、コーヒーを愛する一人として、改めて「知ってよかった」と思える豆知識や健康との関係、愛用している道具も交えてご紹介します。
世界に広がるコーヒーの経済的価値

コーヒーは、ただの嗜好品ではありません。
その市場規模は2020年時点で約3626億ドル(約54兆円)といわれており、日本でも約2.9兆円の大市場。
実際に日本にも、コーヒー関連の上場企業は20社以上あります。DyDo、伊藤園、キーコーヒー、コメダなど、日常で目にする名前も多く並びます。
こうした背景を知ると、毎朝の1杯がちょっと「社会とつながる感覚」になりますね。
コーヒーの歴史を知ると、より一層味わい深い

コーヒーの起源は、イスラム教の僧侶たちが眠気覚ましに飲んでいたことから。
日本には江戸時代、長崎の出島経由で入ってきたといわれています。
生産国として代表的なのは、ブラジル、ベトナム、コロンビアなど。
特にブラジルはかつて国全体の外貨収入の90%をコーヒーで稼いでいたというほど。
モノカルチャー経済(特定の作物に依存した経済構造)の代表例としても取り上げられます。
この背景を知ると、1粒1粒に込められた「地球の裏側の物語」を感じられます。
健康とコーヒーの深い関係|嬉しい研究結果も多数

コーヒーはただの嗜好品ではなく、健康との関係でも多くの研究が進んでいます。
以下は代表的な研究報告です:
- テロメア(老化マーカー)が長い傾向(J Nutr. 2016)
- 白内障の進行抑制(Biomed. Pharmacother. 2017)
- 脂肪肝・肝線維化の進行を抑制(J Hepatol. 2012)
- 痛風予防の可能性(ファルマシア. 2017)
- 前立腺がんのリスクを下げる可能性(J Natl Cancer Inst. 2011)
- LDLコレステロールの酸化を防ぐ(動脈硬化予防)(日本未病システム学会雑誌. 2006)
特に注目されている成分は以下の2つ:
- カフェイン:肝機能保護など多くの報告あり
- クロロゲン酸:ポリフェノールの一種で抗酸化・脂肪蓄積の抑制作用あり
「なんとなく飲んでるコーヒー」が、実は体に嬉しいこともしてくれているかもしれません。
飲み方に注意すれば、毎日がもっと心地よく

ただし、飲み方にはちょっとした注意点もあります。
▶ カフェインの過剰摂取
コーヒー100ml中には約60mgのカフェイン。
体質によっては1日200mgでも不調になる方も。1日2~4杯くらいがちょうどいい目安。
▶ 砂糖やコーヒーフレッシュの入れすぎ
特にコーヒーフレッシュには注意。ミルクではなく、植物油脂と添加物の白濁液であることがほとんど。毎日の積み重ねで、健康に影響を及ぼす可能性も。
できるだけブラックコーヒーで、素材の香りや風味を楽しむのがおすすめです。
毎日の一杯に“お気に入り”を|ビアレッティの魅力

せっかく飲むなら「道具」にもこだわってみませんか?
私が愛用しているのが、**イタリアの老舗コーヒーメーカー「ビアレッティ」**です。
デザインも美しく、ガス火やIHで手軽に本格的なエスプレッソ風コーヒーが淹れられるのが魅力。
▼ モカエキスプレス(直火式)
忙しい朝でも、ちょっと贅沢な香りがキッチンに広がるだけで、1日の質がグッと上がります。
まとめ|コーヒーは“暮らしを整える”パートナー

コーヒーは嗜好品であり、文化であり、健康のパートナーでもあります。
大切なのは「量」と「飲み方」、そして「道具」。
あなたの毎日が、1杯のコーヒーで少し豊かに、少しやさしくなるように。
そんな願いを込めて、これからも“センスのいい暮らし”をご提案していきます。
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