セラミド化粧品、結局どれを選ぶ?成分だけでなく「どう使いたいか」から考えてみる

スキンケア・美容医療

※この記事にはPRを含みます。

POINT この記事でわかる3つのこと
1
ヒト型セラミドや類似成分など、セラミド化粧品は何を見て選べばよいのでしょうか?
2
「5種類配合」「4.5%」などの数字は、どこまで商品選びの参考にすればよいのでしょうか?
3
化粧水・美容液・乳液のどこに取り入れると、自分のスキンケアに無理なく続けやすいのでしょうか?

セラミドは、肌のバリア機能を支える大切な成分です。

では、

実際に何を選べばいいのでしょう。

セラミド化粧品を探し始めると、

「ヒト型セラミド5種類」
「セラミド4.5%」
「セラミド類似成分12%」

など、いろいろな数字が出てきます。

セラミドNP、AP、EOP……。

名前もだんだん難しくなってくる。

僕もこういう商品を調べていると、

数字が大きいものの方が良さそう

と思ってしまいます。

でも、化粧品はセラミドだけでできているわけではありません。

種類や濃度も判断材料ではありますが、それ以上に、

今のスキンケアのどこに取り入れたいのか。

ここから考えると、ずっと選びやすくなります。

今回は4つの製品を比べながら、セラミド化粧品の選び方を整理してみます。

その前に。セラミドって何だっけ?

ここでは簡単に。

セラミドは、肌の一番外側にある角層で、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質の主要な成分のひとつです。

よく「レンガとモルタル」に例えられます。

角層細胞がレンガなら、その間を埋めているもののひとつがセラミドです。

肌の中の水分を保ち、外からの刺激を受けにくくするバリア機能に関わっています。

このあたりをもう少しやさしく知りたい方は、先にこちらの記事をどうぞ。

→ 乳液を使っても乾燥するのはなぜ?|セラミドと肌のバリア機能を、少しやさしく考えてみる

ここから先は、

「セラミドを使ってみようかな」

と思った人向けの話です。

セラミド化粧品を見るとき、僕なら3つだけ考えます

細かく見始めれば、いくらでも見るところはあります。

でも、普段使う化粧品なら、最初は3つくらいで十分です。

1.どんなセラミドが入っている?

よく見かけるのが、

「ヒト型セラミド」

です。

人の角層に存在するセラミドと同じタイプの構造を持つ成分で、

  • セラミドNP
  • セラミドAP
  • セラミドEOP
  • セラミドNG

などがあります。

一方で、セラミドに似た機能を持つよう設計されたセラミド類似成分もあります。

ここで、

ヒト型=良い
類似成分=劣る

と考える必要はありません。

実際には、類似成分を高濃度で配合し、使用感まで含めてうまく設計された製品もあります。

大切なのは、成分名ひとつで化粧品全体を評価しないことです。

2.何%入っているかは「分かれば参考になる」

セラミドの配合濃度を公開している製品もあります。

例えばトゥヴェールのセラミドミルクは、ヒト型セラミド4.5%と明示されています。ナノエマルジョンディープは、セラミド類似成分12%と5種のヒト型セラミドを特徴としています。Tvert

これは商品を比較するときには分かりやすい情報です。

ただ、

4.5%だから1%より4.5倍効く

という話ではありません。

化粧品は、

  • セラミド
  • グリセリンなどの保湿成分
  • 油分
  • 乳化方法
  • その他の美容成分

などを組み合わせた「処方」です。

ですから濃度は、あくまで判断材料のひとつくらいに考えます。

3.一番大事なのは「どこに入れる?」

僕はこちらをかなり重視します。

いくら良さそうな商品でも、

毎日のスキンケアに組み込みにくければ続きません。

例えば、

化粧水は今のものを変えたくない。

なら、美容液や乳液としてセラミドを足せばいい。

逆に、

美容液を増やしたくない。

なら、化粧水や乳液そのものをセラミド配合のものに替える。

「もっと良い成分を」と考える前に、

自分のスキンケアのどこなら無理なく変えられるか

を考えてみるといいと思います。

今回比べる4つ

先に全体を見てみましょう。

どれが一番、という比較ではありません。

入り口がそれぞれ違います。

1. ETVOS(エトヴォス) モイスチャライジングセラム

「何本も使いたくない」人には分かりやすい

ETVOSのモイスチャライジングセラムは、

美容液と乳液を兼ねるタイプ

です。

現在の製品には、

  • セラミドAG
  • AP
  • EOP
  • NG
  • NP

の5種のヒト型セラミドが配合されています。2025年のリニューアルでは、従来品よりヒト型セラミドを増量したと公式に案内されています。《公式》エトヴォス/国産ミネラルファンデーション

この商品の良さは、個人的には「5種類入っていること」以上に、

化粧水のあとにこれ1本

という分かりやすさだと思います。

スキンケアは増やそうと思えば、どこまでも増えていきます。

化粧水、美容液、乳液、クリーム……。

「セラミドを試したいけれど、また1本増えるのは嫌だ」

という人には使いやすい形です。

一方で、ラベンダー系の香りがあるため、香りのないスキンケアを好む人には好みが分かれるかもしれません。公式では合成香料は不使用とされています。《公式》エトヴォス/国産ミネラルファンデーション

こんな人に

  • セラミドを初めて意識してみたい
  • 美容液と乳液をまとめたい
  • アイテム数を増やしたくない

2. ヒフミド エッセンスローション(小林製薬)

「化粧水そのものを変えたい」なら

こちらは少し珍しく、

化粧水でヒト型セラミドを取り入れる

製品です。

ヒフミド エッセンスローションには、ヒト型セラミドⅠ・Ⅱ・Ⅲの3種類が配合されています。

無香料・無着色・パラベン不使用で、アレルギーテスト、スティンギングテストも実施されています。ただし、こうした試験はすべての人に刺激が起きないことを保証するものではありません。小林株式会社

ここで、

「ETVOSは5種類、ヒフミドは3種類。なら5種類の方が上?」

とは考えなくていいと思います。

これはそもそも、

美容液・乳液なのか、化粧水なのか

が違います。

今使っている乳液やクリームが気に入っていて、

化粧水だけ見直したい

なら、こちらの方がスキンケアに入りやすい。

ちなみに小林製薬は通販事業を終了しており、現在は公式製品ページからAmazonでの購入を案内しています。小林株式会社

こんな人に

  • 化粧水の段階でセラミドを取り入れたい
  • 今の乳液やクリームは変えたくない
  • 香りのないものを選びたい

3. トゥヴェール セラミドミルク

「乳液を変える」という分かりやすい選択

セラミドミルクは、その名前の通り乳液です。

特徴は、

ヒト型セラミド4.5%

という配合量をメーカーが明示していること。

5種類のヒト型セラミドが配合されています。Tvert

ここで「4.5%だから一番いい」とは言いません。

ただ、

セラミドを軸にした乳液を探している

人にとっては、商品設計が非常に分かりやすい。

僕なら、

「化粧水は今のままでいい。でも最近、乳液では少し物足りない」

という人が候補にしやすいと思います。

乳液という、もともと保湿を担当している場所を置き換えるので、

スキンケアの手順を増やさずに済む

のもいいところです。

こんな人に

  • 乾燥が気になる
  • 乳液を見直したい
  • セラミドを軸にした製品を使ってみたい

4. トゥヴェール ナノエマルジョンディープ

「しっとりは欲しい。でも重いのは嫌」

同じトゥヴェールですが、こちらは少し方向が違います。

ナノエマルジョンディープでは、

セラミド類似成分12%+5種のヒト型セラミド

という組み合わせが採用されています。公式でも、角層内の乾燥が気になる人を対象にした製品として案内されています。Tvert

ここが面白いところで、

「ヒト型セラミドを何%入れたか」

だけで競っている製品ではありません。

類似成分を中心にしながら、ヒト型セラミドも組み合わせる。

つまり、

セラミドという名前だけでは、化粧品の設計は分からない

という良い例でもあります。

比較的さらっとした乳液を探している人や、

「クリームを塗ると重い。でも乾燥する」

という人には考えやすい選択肢です。

こんな人に

  • ベタつく乳液が苦手
  • さらっとした使用感が好き
  • それでも保湿はしっかりしたい

迷ったら、「何を変えたいか」で選ぶ

いろいろ書きましたが、

最終的にはこれくらいでいいと思います。

美容液・乳液をまとめたい
→ ETVOS

化粧水を変えたい
→ ヒフミド

乳液をセラミド中心にしたい
→ セラミドミルク

重い乳液は苦手
→ ナノエマルジョンディープ

セラミドの種類をすべて覚える必要はありません。

むしろ、

今使っているスキンケアのどこに不満があるのか

から考えた方が、自分に合うものを見つけやすいと思います。

そして、一度に全部変えない

これは基礎記事でも書きましたが、僕は結構大事だと思っています。

乾燥すると、

化粧水を変えて、

美容液を買って、

乳液も変えて、

クリームも追加したくなります。

でも全部変えてしまうと、

何が良かったのか、何が合わなかったのか分からなくなる。

なので、

まず化粧水だけ。

あるいは乳液だけ。

一つ変えてみる。

それで十分です。

肌との相性や使用感を見ながら、必要なら次を考える。

スキンケアは、もっと単純でもいいと思います。

「何種類」「何%」に振り回されなくていい

セラミド化粧品を比較すると、

数字はとても分かりやすいです。

3種類より5種類。

1%より4.5%。

数字が大きいほど、なんとなく良さそうに見えます。

でも、

数字の大きさと、自分の肌に合うかは別の話です。

化粧品はセラミドだけではなく、保湿剤や油分、乳化設計、使用感などを含めて一つの商品です。

さらに全成分表示についても、単純に「セラミドが前に書いてあるから高濃度」と判断できるものではありません。

ですから、

「最強のセラミド化粧品はどれ?」

を探すより、

自分が毎日無理なく使えるものはどれ?

くらいから考える方がいいと思います。

赤みやかゆみが強いなら、化粧品探しを一度やめる

ここは美容ブログですが、医師として一つだけ。

乾燥だけではなく、

  • 赤みが強い
  • かゆい
  • ヒリヒリする
  • ジュクジュクする
  • 何を塗ってもしみる

という状態なら、

「もっと良いセラミドを探そう」

という段階ではないことがあります。

皮膚炎などがあれば、まずそちらの治療が必要です。

肌の調子が悪いほど、成分を増やしたくなるものですが、

調子が悪いときほど、シンプルにする

という選択もあります。

セラミドは「高い化粧品を買う理由」ではない

今回4つの商品を紹介しました。

でも、

どれか1つが全員にとって一番優れているわけではありません。

化粧水として使いたい人。

乳液を替えたい人。

アイテム数を減らしたい人。

ベタつきが苦手な人。

必要なものはそれぞれ違います。

だから、

何種類入っているか。
何%入っているか。

だけで決めなくていい。

それよりも、

今のスキンケアのどこを変えたいのか。

そこから考える。

セラミドを知ることも、化粧品を比べることも、

結局は、

自分に必要なところへ、お金と手間を使うため

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