ニキビの治療は外用薬(塗り薬)が基本ですが、中等症以上のニキビや、外用薬だけでは十分に改善しない場合に、内服薬(飲み薬)が処方されることがあります。
どんな薬が使われるのか、飲む際に何を気をつければよいのか——この記事では、ニキビの内服薬について患者さんが知っておくと役立つ基本的な情報をまとめます。

内服薬が使われる場面

内服薬は、すべてのニキビに使われるわけではありません。主に次のような状況で検討されます。
どの内服薬を使うか、外用薬と組み合わせるかどうかは、ニキビの重症度や状態を見て医師が判断します。

抗菌薬の内服

使われる主な薬
ニキビに使われる内服抗菌薬は、アクネ菌への抗菌作用に加えて抗炎症作用も持つテトラサイクリン系(ドキシサイクリン・ミノサイクリンなど)やマクロライド系(ロキシスロマイシンなど)が中心です。日本のガイドラインではドキシサイクリンが最も推奨度が高く(推奨度A)、ミノサイクリンは副作用の観点から推奨度がやや下がります(推奨度A*)。
使用期間は原則3か月まで
内服抗菌薬は**急性炎症期(原則3か月まで)**の使用が基本です。長期使用はアクネ菌が抗菌薬に対して耐性を獲得する(効かなくなる)リスクがあるため、炎症が落ち着いたら外用薬による維持療法に切り替えます。
漢方薬の内服
ガイドラインでの位置づけ
漢方薬は、ガイドライン上では「推奨度C1(選択肢のひとつとして推奨する)」に位置づけられています。これは「標準治療(外用薬)が最重要であり、漢方はその補助的な選択肢」という意味です。エビデンスレベルとしては高くありませんが、臨床の現場では外用薬と組み合わせて早期から用いることが有意義という考え方もあります。
主に使われる漢方薬
漢方薬と市販品について
荊芥連翹湯・清上防風湯・十味敗毒湯はいずれも市販品が販売されており、ドラッグストアでも購入できます。ただし、漢方薬は体質(証〔しょう〕)に合ったものを選ぶことが重要です。自己判断で長期服用するよりも、気になる方は皮膚科や漢方に詳しい医師に相談することをおすすめします。
また、生理周期に伴ってニキビが悪化する方には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を他の漢方薬に併用するとよい場合があります。
まとめ
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参考文献
- 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン策定委員会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023. 日皮会誌,133(3):407-450,2023.
- 都築美輝,林伸和:痤瘡治療薬. MB Derma,336:115-122,2023.
- 鳥居靖史:痤瘡,にきび・吹き出もの. 薬局,75(14):83-85,2024.
- 赤松浩彦,赤松眞木:痤瘡(にきび)私の治療. 日本医事新報,5252:49-50,2024.
著者:Dr.オーラ(形成外科医・再建外科医) 参考ガイドライン:日本皮膚科学会ガイドライン2023


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